2012年4月30日月曜日

実際にやってみました・・・

微速度撮影 + パーン

Higlasi-1A の設定は恒星追尾速度の10倍、10秒インターバルです。
これ、面白いです。
上の動画はこれ以上つまらないモノは無いくらいひどいブツですが・・・
ポーターブル赤道儀が夜の専用機ではなく、昼間でも有効に使用できる可能性を見た感があります。
問題はカメラ・・・数秒のインターバル撮影はカメラの耐久テストみたいで可哀想です。
そうなると、ミラーレスの電子シャッターが欲しくなりますね。
微速度撮影モードを少し考えてみます・・・。



2012年4月29日日曜日

モータートルクの件、続報 他

現行ロット品が終わると、仕様通りのトルクが出ない問題の対処として、平歯車のギヤ比を変える方法があるのですが、実機で確認しました。

仕様トルク(参考値)               :3.1kg (100%設定10cm位置)
問題のモーター + 現行ギヤでのトルク値 :2.6kg (100%設定10cm位置)
問題のモーター + 対策ギヤでのトルク値 :3.3kg (100%設定10cm位置)
この対策を実施した場合、追尾最小角は
2.28秒角(6.600pps) --> 1.787秒角(8.418pps) になります。
バッテリーの寿命には影響はありません。
今後の変更もありますから、シリアル番号で管理します。

先日、東京のH様より受けた特注ですが、これを標準仕様にしたいな~なんて考えております。

まだ、実際にテストはできてないのですが、例えば、100倍速で動かし、1秒インターバルで雲の写真を撮り、動画に変換したら・・・・面白そう。。。
微速度撮影でオートパーンやチルトができますよね。。。
この機能が有効なら、時限切り替えも微速度撮影用として、変更しなければ・・・。

2012年4月27日金曜日

PECの下準備・・・  追記

ウォームギヤの酔歩やスラスト方向の揺らぎ?によるピリオディックモーションは何も対策しなければ、感覚的に(正確に測定できない)±50~100秒角はあるように認識しております。
Higlasi-1Aの場合、このPモーションを写真の平歯車を偏心させる事で補正するためには、得意?なざっくり計算で、最大0.2~0.3mmオーダーの偏心が必要になります。
ところが、0.3mmも偏心させると、平歯車の谷と山が干渉してしまいます。
・・・で、こんな事を考えております。(ベルトドライブ)
まだ、計測的な事は何もやって無いのですが、モーターを回して感じた事は・・・・静(苦笑
Higlasi-1Aが少し高級機になった感じです。

追記:
プーリーの偏心10ミクロン(ダイアルゲージ)で以下のデータを得ました。
±35秒角位です。
ですから、計算が合ってるなら、50~60ミクロンくらいな偏心軸をプーリーに圧入し、ウォーム軸に固定できれば、良い感じになる・・・予定。
問題はそんなに精度の良い加工が僕にできるかどうか・・・。

2012年4月24日火曜日

試行錯誤・・・・Higlasi-2 ?

Higlasi-1A は制御基板を内蔵しております。
これは、コスト、操作性・・・等、いろいろ悩んだ結果なのですが、この基板を除くと、どこまで小さくなるかをチェックするため、少し本気で図面を書いてみました。
右:Higlasi-1A
59mm*99mmは指を除いた自分の手のひらに収まる大きさです。
主要部品であるモーターとウォームギヤは同じモノを使用しているので、Higlasi-1Aと同じ精度は出ると思います。
次期製品にはPECも積極的に実施し、Higlasi-1Aの50%くらいなピリオディックモーションエラーで収めたいと考えております。

自画自賛ですが、自分で描きながら、「これ、ええやん」って(笑
ただ、35度傾斜も無く、プリント基板と電池を収めるケースや特注のギヤを作らなくてはならず、コスト的にはHiglasi-1Aより3~4割はアップすると思います。
問題はそんな価格でご購入頂けるかどうか??

2012年4月22日日曜日

時間の流れてが速すぎます・・・

例年より寒かったせいか、爆発的に咲いた当地の桜は一気に散り、こんなに大きな花筏を作ってしまいました。
この大きさだと、風情は感じませんね。。

東京のH様より、追尾速度の特注依頼を受けました。
内容は以下赤字部分の通りです。もちろん、どこかで書いた通りで、無償で対応致しました。

実売には、なかなか至らないのですが、学校関係からの問い合わせも頂けるようになりました。
そんな中、某理大の研究室に明日、1台出荷が決まりました。
競合はビクセンさんのポラリエで、決めてはカーチスデジカメ法を500倍速で実現できる事でした。
いや~ ビクセンさんに勝てるなんて、光栄です。

もう少し、技術的な内容を書きたいのですが、なかなか、ここで書けるレベルになりません。どちらかといえば、毎日、悩みばかり増えていきます。
・次期ポータブル赤道儀(1軸超小型品)のメカ設計
・同回路設計(2軸対応基板)
・PEC (Higlasi-1A 対応可能)
この3項目を進めております。
PECに関しては夏までには何らかの報告ができると考えております。








2012年4月13日金曜日

やっと咲きました。。

春が遅かったのか誕生日を過ぎて、やっと咲き始めた桜です。

なかなか天気も悪く、ブログする程のネタも無く、ぼちぼち、ゆっくりと・・・次期赤道儀の準備をしております。
解決しなければ設計にも入れない項目の一つである、お客様によるバージョンアップ。その中の1手法である、bootloder によるファームウエア変更が先程(10分前)できました(嬉)。
これで、パソコンともお話できる下準備ができました。
パソコンとお話が出来れば・・・世界は随分と広がります。

2012年4月6日金曜日

お客様だより・・・

mars_999 さんより

Higlasi-1A 用リモコンがアンドロイド端末で完成したそうです・・・速すぎます(汗

GUI画面

mars_999さんから、2軸を早く作って欲しいとの依頼を受けました。


2軸の前に超小型品を1種または2種を開発し、必要なら、合体する事で2軸にできるようなイメージのポータブル赤道儀(Higlasi-?)を考えております。
プリント基板は最初から2軸を意識し、モータードライバーを2基、USB、リアルタイムクロック、2行の液晶を接続できるようなモノで考えております。
また、回路図やファームウエアを公開する事で、mars_999さんのような自作派に2軸の発展(winアプリやアンドロイド、ipad 等の携帯端末で操作)をお願いしたいな~~なんて、勝手なイメージを持っております。。。

2012年4月5日木曜日

お客様だより・・・

兵庫県のK様から・・・

山の展望 星の観望blog 内で、Higlasi-1A の評価を頂きました。


現在、次期ポータブル赤道儀の検討をしております。
がんばれば年内に実現できそうなモノもあるのですが、数機種のバリエーションがあり、完成形までには、10年以上の歳月が必要になりそうで、たぶん、これが人生最後の製品群になるかも知れません・・・(笑
今、僕が持っている技術では実現できない仕様が多く、多くの方々から知恵を頂かなければ実現できないかも知れません。
当然、Higlasi-1Aより複雑で、どうしても解決しなければならない事の一つが、ユーザーサイドによるバージョンアップと言う名のバグフィックス方法です。

ネットからファイルを落として頂き、パソコンのUSBを利用する方法が最もスマートで、技術的には可能なのですが、ユーザー様のパソコンに正体不明のソフトをインストールする必要があり、逆の立場なら、気持ちの良い話では無いし・・・。

・・・・。

2012年4月1日日曜日

モータートルクの進捗

4月になってしまいました。年と共に、時間の速度が経験が無いくらい速く感じます。

2月と3月生産で使用したモーター単体のトルク代表値は100%設定で12cNmでした。
ギヤ比は89:1で、ウォームギヤの伝達効率を経年変化込みで30%(普通40%)とした場合、10cm位置でだいたい3.2kgくらいになります。(仕様的に最大荷重は2.2kgですから、1kgの余裕)
4月以降の生産では、新しいロットのモーターを使用します。
このモーターの単体性能の代表値は現回路の100%設定で9.5cNmです。
回路変更を実施しなければ100%設定で2.5kg(10cm位置)になります。
多くの場合、トルクの130%設定もありますから、問題は起きないと考えています。

しかし、先日のアンケートではトルクを重視する方のご意見を多く頂きました。
現状のトルクを維持するためには回路の一部(電流値を決める抵抗値)を変更するだけで、簡単なのですが、問題は電池の寿命です。
エネループ1900mA 品(8本)を使用した場合、電池寿命は計算上5時間くらいに・・・、また2400mA 品を使用すれば7時間弱くらいの連続運転になります。

悩むところです。

一番簡単な方法は2機種用意する事でしょうか?

Higlasi-1A     標準トルク品
Higlasi-1AT   高トルク品

もう少し考えてみます。。。
トルク測定器
4/3 追記
平歯車を30:85(現36:80)に変更すれば28%トルクアップでき、問題のロットに対処できそうです。
プログラムの変更は必要ですが、いいかもしれません。。