2012年11月8日木曜日

レーザーポインターによる極軸補正方法

まだ、テスト段階で、誰もがどんな機材で実施しても必ず効果があるかどうかは不明ですが、Higlasi-2Aではそれなりの結果を確認出来ましたので、ご報告します。(製品版で保証できるモノではありません)

上写真の通り、雲台座にレーザーポインターを固定しDPPA位置(左)から、最もストレスのかかる位置にカメラを向けます(右)
当然の様にHiglasi-2Aは歪み、レーザーポインターの照射位置はズレます。
そのズレ量を測り、DPPA後の極軸変位を算出します。
この方法はこれまで当ブログでご紹介してきました。
現時点、試作機改良版の成績は3m先の壁に照射されたポインター位置変位6mmです。極軸の変位角度は
atan(6/3000) = 0.11deg
で、決して胸を張れる値と理解はしておりません。
次にレーザーポインターを筐体に取付、上と同じテストをしました。
ポインターの位置変位は5mmで、筐体と極軸シャフトのズレ角は
atan((6-5)/3000) = 0.02deg です。
この結果より、極軸シャフトと筐体は十分一体化していると評価でき、極軸補正のためのレーザーポインターは筐体に直接設置できる根拠になります。


・・で、この様にレーザーポインターを設置しました。
レーザーを受ける側は
これで、黒字に白です。
DPPA後、ポインターを白部に当てます。反射光が大きくなります。
その後、カメラの位置を変えると、三脚や雲台の剛性不足で全体が歪み、ポインターの位置がズレ、反射光が弱まり、当然、極軸もズレます。

そのズレを白部に戻し、極軸補正を行います。

ギヤ付き雲台でポインターの位置を白部に戻すと、反射光が強まり、補正ができた事が分かります。

補正無 等倍 238s f/5.6 ISO400 313mm

補正有 等倍 238s f/5.6 ISO400 313mm
この時のDPPA

この試作機のPモーションエラーの測定値(弊社治具 Y軸:秒角)

一見、効果があったようにも見えますし、Pモーション値のたまたま良い位置に・・・の評価も外れて無いような気もします。
なかなか微妙ではありますが、35mm換算500mm、カメラはeos60Dで、試作段階ではありますが、上写真程度の追尾ができる様になりました。





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