2013年1月31日木曜日

Higlasi-1Bのベルトドライブとピリオディックモーション

当初、測定器の問題かとも考えていたのですが・・・・
Higlasi-1Bの製造が始まり、ピリオディックモーションの治具検査をしてました。先ずはベルトドライブ仕様品を検査していたのですが、妙に?どれも良い値が得られ、ウォームギヤの良いロットに当たったのだと考えていました。
続いて、歯車仕様に移ったのですが、これが合格ボーダーラインばかりで・・・。チェックの意味でベルト仕様の合格品に歯車を付けた所、これもまたボーダーラインへ・・・。
ウォームホイールとウォームギヤのかみ合い位置が上のグラフと全く同じ場所をベルト仕様でトレースすると
こうなります・・・。

モーターのダンピング振動(ノイズ)が測定器に影響しているのかとも考え、もっと重い現行仕様とは異なる歯車を付けたり、重りを付けたり・・・等、環境を変え、考えられる方法を試してみましたが、基本的な特性は上の結果と同じでした・・・。

・・・で、こんな時は基本に戻り、昨夜は実天体でチェックです。


これは歯車時の実Pモーションです。
約11ピクセルですから、44秒角(±22秒角)で測定器のデータと合致します。

ギヤのかみ合い位置は同じ場所で、ベルト仕様がこれです。
これが妙に良いのです。
5ピクセルで±11秒角、こんな値、Higlasi-1Aで見た事がありません。。。。。。。

グラフも含め、いずれも、ウォームギヤのかみ合い位置はほぼ同じです。
正直、明確な理屈にあった合理的説明ができません、分かりません。。。(汗

でも、明らかにベルト仕様はPモーション値が実天体、測定器共改善されています。

もう少し、チェックしてからの結論としますが、Higlasi-1Bで設けている歯車仕様は無くす方向で考えたいと思います。

尚、歯車仕様でご予約頂いているお客様には、ご連絡し、歯車仕様の価格でご提供したいと考えております。

注意:Higlasi-1Bでこの性能を保証しているわけではありません。これはあくまでも個別性能と考えます。
Higlasi-1BのPモーション仕様は±25秒角以下です。。


2013年1月28日月曜日

[Higlasi] 取扱説明書

ご迷惑かけております。
複数のお客様から、取扱説明用webが印刷できない旨の連絡を頂いており、急ぎ、取扱説明書を作成しました。
誤記誤字・・・があると思います。ご指摘頂ければ助かります。。。

http://ndl2000.sakura.ne.jp/higlasi/higlasi_ver2_01.pdf

2013年1月25日金曜日

Higlasi-2A 初回生産分完売

Higlasi-2A の初回生産分は完売しました。お買い上げ頂きましたお客様、ありがとうございます。。
最大限の注意をし、出荷しているつもりなのですが、やってしまいました、シールの貼り間違いを・・・。

練馬区の I 様 申し訳ありませんでした。
昨日、張替えシールを送付しました。お手数ですが、宜しくお願い致します。

只今、2月上旬出荷を目標で Higlasi-1B を製作中です。
ご予約頂いているお客様、もうしばらくお待ちくださいますようお願い致します。
次回 Higlasi-2A の出荷は2月下旬を予定しております。。

2013年1月23日水曜日

お客様だより

Higlasi-2Aを購入頂いた立川市のW様から・・・

EOS kiss X5(ノーマル)
BORG 45EDII + Kenko AC4 (D45mm f.l.253mm)
L41 + LPS-P2
ISO 800
露出 120秒
Digital Photo Proffesionalにて8枚を加算平均合成
撮影地 東京都立川市の自宅

>DPPAやドリフト法開始のボタンの長押し時間。
>これに関してはどのくらいなのかわからなかったため、5秒くらいポチーーっと、押しました。
>本当は何秒くらいなんでしょう?

雲台の回転が始まればOKで、2秒以下です。
>操作パネルや底面、背中側の接続部等、板のでっぱりの角が尖っていることで、
>この辺に手が触れたときの感触が気になりました。これに関してはヤスリで丸め、黒塗りしました。

板金屋さんと相談し、次回仕入れ分から対処致します。。





2013年1月20日日曜日

Higlasi-2A 貸出機

Higlasi-2A お陰様で昨日から出荷しております。
ありがとうございます。

予算の関係で1台ですが、写真の貸出機をご用意しました。


先ずはHiglasi-1Aをご購入頂いたお客様優先で、働いてもらおうと考えております。ご希望があればご連絡ください。

① 雲台固定レンチ
② ケーブル類
③ 雲台座固定ネジ
④ Higlasi-2A
⑤ 極軸補正レーザー受光板
⑥ 電池BOX
⑦ 雲台座 雲台が滑る場合のリング
⑧ 極軸補正レーザー

極軸補正レーザーについて、このブログでも書きましたが、簡単に説明すると・・・。
DPPA後、カメラの向きを変えた場合、三脚や雲台の歪みにより、極軸は僅かにズレます、この挙動はDPPAの欠点の一つですが、それを補正するものです。
使用方法は
1.Higlasi本体の裏側に⑧を取り付けます。
2.レーザーのSWを入れ、後方2~3mに照射します。
3.DPPAで極軸を合わせます。
4.照射したレーザーと受光板のセンターを合わせます。
5.カメラを対象天体に合わせます。
6.受光板のセンターズレを確認し、ずれがあればHiglasiが載ってる雲台の調整をします。

貸出は無償です、が、大変申し訳ありません、返送費用だけ、ご負担ください。

今日から早速、栃木県に出張です。。。
















2013年1月16日水曜日

Higlasi-2A進捗 追記 21:45

なんとかご予約頂いたお客様の台数を確保できました。



4日程前、目処なるブログを書きましたが、あれは間違いで(汗。
最終検査ロットアウト?(自分が気に入らない出来)をくらい、作り直しました。
敢えて詳細は書きませんが、何をやっても難しいと思い知らされます・・・。

これから、ご予約頂いたお客様に案内メールを送信致します。

追記:21:45
ご予約を頂いたお客様にはご連絡いたしました。もし、ご予約またはご注文を入れたにもかかわらず、連絡が無いお客様がいらっしゃいましたら、お申し付けください。
尚、お問い合わせ、または検討中のメールを頂いた方にはご連絡しておりません。


2013年1月11日金曜日

進捗

やっと目処が見えて来ました。



Higlasi-2Aのご予約を頂いてるお客様には1月17日 or 18日にメールにてご購入確認の連絡を致します。確認が取れましたら19日から順次出荷の予定です。
Higlasi-1Bのご予約頂いてるお客様、申し訳ありません。
Higlasi-2Aの出荷後、製作を始めます。2月の上旬までには何とかしたいのですが・・・もう少し、お待ち下さいますよう、御願い致します。

2013年1月8日火曜日

ひとりごと・・・


Higlasi-2Aの操作性とデバッグを兼ね、星が見えたなら、毎夜毎夜、フィールドテストをやってます。
238s×4枚 f/4.5 ISO500 185mm  60D
測定器と恒星から得られるピリオディックモーションエラー値はHiglasi-1Aより明確に良いのですが、デジカメが吐き出す絵にはこの数値(仕様値)から得られるイメージ程の差は無いかも知れません。
(こんな事を作り手が書いてはだめですよね・・・)
評価しているHiglasi-2A量産1号機のPモーションエラー値は測定器、恒星による実測定でも±10秒角程度、周期は24分です。3年前のジャンクを組み合わせたブツと比較すれば、スゴイ進歩ですが・・・。
Pモーションエラーの挙動をサイン波と仮定し、追尾(撮影)時間を6分で考えると、エラーの最悪条件(-45degから+45deg) では14秒角のエラーを生じる事になりAPSサイズ1800万画素+200mmで撮影した場合、4ピクセル流れる事になります。
同じ計算をHiglasi-1A(1B)で考えると、5から6ピクセル程度流れますから、上記の感覚はそれほど外れては無いかもしれません。
もし、Higlasi-1Aを購入され、2Aを検討されてるお客様がいらっしゃいましたら、ご連絡ください。
今直ぐは無理ですが、実機サンプルをご用意する予定です。。

それでも、重い機材を取り付ける場合の安心感や操作性は間違いなく改善を実感できますので・・・念の為(汗

先日、自分の持っている機材の最高倍率で木星を・・・・

その機材が・・・
500mmに2倍のテレコン、まあ、星野写真には使い物にはなりませんが、ちょっとした望遠鏡感覚で、中学校で習ったガリレオ衛星を・・・・

・・・で、極軸補正用のレーザーポインターですが、デルリンでアダプターを作ってみました。いい感じなのですが、肝心のポインターが氷点下の外気では使えずで・・・。Higlasi-2Aのリリースまでには間に合いそうにありません。


コメントを頂いた匿名さんから、もっと長時間の露出依頼?があったので、先程撮ってみました。 6枚で約1時間撮って見ました。やはり、少し流れたり、止まったり、多めに流れたりを繰り返しています・・・。
6枚中2枚が下の写真程度には写りました。(Higlasi-2A No.001)
クリックで等倍拡大








2013年1月3日木曜日

圧入部 追記(1/7)

Higlasi-2A ではコストを抑えたい事もあり、雲台座を取付けるカラーとホイールシャフトは圧入する事にしました。



圧入で注意が必要な事はシャフト穴径の管理と滑りのチェックです。2台の試作に滑りの問題はありませんでした。
滑りの検査はシャフトの中心から10cm位置換算15kgで滑らないこと・・です。つまり絶対最大荷重量の3倍。
(絶対最大荷重:機器の永久変形の可能性がある荷重、どちらかと言えば、それ以下の積載に止めて欲しい荷重)
ところが、量産品10台中、3台はこの換算15kgを満足できませんでした。穴径の管理は想像以上に難しい・・・これが分かったのが12月31日です(汗
正月は昼から色々テストし、接着剤で落ち着きそうです。
手持ちの嫌気性瞬間接着材の効果が最も有効でした。100均で買った接着材で検査仕様は十分満足できるのですが、量産ではこれを使う予定です(発注済)。
これはまさに圧入用に開発された製品らしく、剪断強度は31N/mm2あります。
単純計算で、10cm位置で33kgありますから、問題はないと、考えております。

追記(1/7)
1/5:接着剤が届き、強力って事で少量をはめあい部に塗布。
1/6:テスト・・・全くNGでした。なんだこれ(怒)、プチッって音を残し空回りしました。塗布量を増量。
1/7:塗布量を増やしたせいか、取り敢えず、10cm位置換算で15kgでも、空回りしない事を先ほど、確認できました。

これで、やっと、生産できます。。。






2013年1月1日火曜日

謹賀新年

本年も昨年と同様、宜しくお願い致します。