2014年7月13日日曜日

Higlasi-3A の最大荷重と軸トルク

最大荷重:仕様値を決める時、いつも悩みます。
赤道儀の業界として、現時点、知る限り、この語意に対するスタンダードは無い様に思います。
(知ってる方がいらっしゃいましたら教えてください)
それでいて、ネットで見る限り機種選択の大きな要素である事は確かで、Higlasi に対してもたびたび問い合わせを頂きます。
手探りでHiglasi-1Aを開発してた頃も同じように悩んでました・・
http://tatsujijii.blogspot.jp/2012/08/blog-post_31.html
Higlasi-3Aもこの考えを踏襲し、最大荷重を決めます。

方法
Higlasi-3Aを万力に固定します。
一般的な自由雲台(写真はvanguard abh-230l) に私が持ってる最も重い機材を設置します。
カメラ:EOS20D レンズ:50-500 エクステンダー 合計重量は3.6kgです。
雲台にはレーザーポインターを張り付けます。

この状態で3300mm離れた壁にレーザーを照射

機材を90deg回転し壁に照射したレザーポインターのズレを測ります。
約7mmありました。
つまり、回転軸の変異は atan(7/3300) = 0.12deg となります。
この値の評価をどう判断するかは難しいところですが、Higlasi-3Aはこの値を許せるレベルとし、最大荷重の仕様値は3~3.5kgとします。
余談ですが、万力では無く、僕の持ってる一般的な三脚で同じ測定をすると、10倍は悪くなります。。
Higlasi-3Aの剛性は三脚やギヤ雲台と比較すれば、十分強いとわかります。

Higlasi-3A の軸トルクは中心から10cm位置で1.5kg以上(標準仕様)としました。
計算値:
 モーター単体トルク 約0.08Nm (実測値)
 ギヤ比 1:120
 伝達効率 30%として 2.88Nm(約30kgf・cm)
 経年変化、バラツキ等を考慮して 15kgfcm     (1.5kg 10cm)
 
特殊仕様対応として、この値は大きくする事も小さくする事もできるのですが、電池の寿命に影響があります。近日中に軸トルクと消費電力のデータを取りたいと考えております。また、特殊仕様品についてはお問い合わせください、可能な限り対応致します。
標準仕様でもバランスが取れていれば、上記3.6kgの機材でも、十分駆動できます。







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