2015年3月25日水曜日

クレーム 3/26追記

今朝、一番でお客様から・・・
---
本日早朝撮影時に、Higlasiのネジ穴にネジを差し込んだところ、空回りしました。
ネジ穴を見てみると、ネジ山が削ぎ落ちて、殆ど無くなっている状態でした。
ちょっとがっかりしています。
---
・・・のメールを頂きました。
お客様からの「がっかり」報告は正直辛いです。。
同じ内容はこれまで2台、今回をあわせ発生率は1.5%弱です。小さく無い値です。
使用されているネジも送付していただき、原因をチェックし、ご報告致します。。

3/26 追記
このような状況でした。

対策:インサートネジ(リコイル・スプリュー)で補修致します。
次回出荷分より全数対策とします。

2015年3月22日日曜日

ポタ赤に思う事・・・・

墓参りで帰省中、あまりに暇なもので、明るいうちから、ちびちび、うだうだと由無し言・・・。
6年前、ポタ赤が欲し〜いって思った頃、市場には僕にとって魅力的な製品は無く、まぁそれがきっかけでHiglasiを作る事になったのですが、ここのところの充実ぶりにいろんな意味、、驚いています。

そんなん作って投資額を回収できるの??・・・スゲ〜。
GPS??・・・マジ。
ポタ赤のポタはなんなん??・・・。
その昔、重量30kgのポタ赤があったとか(笑(これは余談)
数値精度を求める事は決して嫌いでは無いのですが、技術屋の自己満足になってはだめだと言い聞かせ・・・・汗汗。
本体はアルミの削り出しで剛性はピカイチなんやけど、多くの方が使用する一般的なカメラ用三脚のふにゃふにゃぶりでは、やはりなんのこっちゃやな〜。
仕様としてピリオディックモーションエラー±5秒角以下か〜そんなん作るって楽しいやろな〜、でも、その性能を発揮する為には現場で極軸精度をどこまで追い込まな〜あかんねやろ?・・・ふにゃふにゃ三脚と簡易な極軸望遠鏡ではどうなんやろ?。

こんな文言が頭の中でぐるぐるしてます・・・(苦笑
当初、Higlasiは40歯のウォームギヤでスタートしました。
トレンドは歯数を増やし、 ホイール径を大きくする事で、ウォームギヤの加工エラーを軽減し精度を求めているようすですが、、僕は歯数を減らす方法で軽量化と小型化、撮影時の高精度化を追求する事も面白いかもしれないって思いがあります。
http://ndl2000.sakura.ne.jp/sekidougi/_8thprototype_00.htm
根拠は40歯の優位性をご覧いただきたいのですが、この頃は手探りで、何をどうやったら良いのかの判断も怪しく、製造技術も今から思えば◯×〒▲でした(ごめんなさい。
間違っていたら、ご指摘をいただきたいのですが、最近の傾向は短い時間で多数枚撮って、パソコンで重ね、SN比を大きくし絵作りしている様に思います。
それって、ピリオディックモーション周期の長い(36分)40歯には大変有利で、ピリオディックモーションエラーが±20秒角、周期がサイン 波を描くとするなら、机上の計算ではありますが1分の撮影で同エラーは±5秒角以内を謳えてしまいます。
これって、最高精度を謳っているポタ赤に於ける撮影時間1分の同エラーの影響と等価になります(もちろん、机上の空論かも知れません(笑

もっとも、サイン波を描かす事、、、これが意外と難しいのですが・・・。











2015年3月19日木曜日

Higlasi-3A で東西早送りはできない?

Higlasi-3A で東西の早送りはできない?
こんなお問い合わせを頂きました。
仕様では謳ってませんが、、実はできます。


こんなスイッチをオートガイド端子に接続すれば、Higlasi-2* と同等東西スイッチになり微動+早送りが可能になります。
・・・で、お客様からリクエスト
手作り感満載のこんなスイッチボードを作りました(苦笑
登山用とお聞きしたので、ケーブルは短くしました。
1mくらいまでは可能です。


お客様だより・・・

なかなかご紹介できないのですが、たびたび、嬉しいお便りを頂きます。
ハードルが上がりすぎて、Higlasiが届いてからガッカリされるのでは無いかと、、、心配になります。

------- 兵庫県K様より
ところで今回の購入を決定するにあたり、正直なところ今月27日に販売予定のスカイメモSとHiglasiと、どちらにするかかなり迷いました。(^^;
しかし精度の安定感と耐久性の信頼感、それから日本の、さらに県内の企業を応援したい気持ちもあり、この度の購入を決意しました。

以下、大変僭越ではありますが是非Higlasi普及の一助になればと、購入するにあたって私が悩んだポイントを踏まえ、幾つかの意見と要望をさせていただ
きたいと思います。

私は最近沢山あるポタ赤の中でも、比較的コスパが良く、時には望遠レンズでの撮影も可能なポタ赤が欲しいと思ったため、(概して多くのポタ赤購入検討者も、同じようなニーズではないかと思います。)
最終的にスカイメモSとどちらにしようか悩みました。(どちらもオートガイドが出来るのは強みだと思います。)実際スカイメモSは浅野様のブログでも取り上げておられましたし、海外での実績も豊
富です。さらに今月の天ガにも詳細なレビューが出ており、かなり迷いました。(^^;
またスカイメモSはヨドバシカメラならフルセットで実質6万2千円程度で購入可能なようで、価格もHiglasi-2もCESなら税込み54,000円+微動雲台が10,000円前後のため、ほぼ同一
の印象でした。ただ大手の販売する商品なら、他の天体用のアイテムを作成・販売するメーカーからも、後続のオプション等が開発される可能性も考えてしまいました。(^^;

ただしスカイメモSの場合、重量制限は5kgとなっていますが、ウエイト等で1.5kg前後は消費すると思うので、実質の運用重量はほぼ同一ではないかと考えました。
ただスカイメモSはオプションで1kgのウエイトが販売されている事から、おそらく望遠での撮影にはバランス取りが必要と思われます。
しかしウエイトを持ち運ぶとなると、ポタ赤の最大の利点とも言える機動性が犠牲になると思いました。
その点御社のHiglasi-2なら、ウエイト無しで3.5kgの機材で運用出来るのは、素晴らしい強みではないかと思うのです。
県内の企業に対する親近感だけでなく、ここが私がHiglasiを選んだ重要なポイントだったと思います。

手前味噌な記事は、浅野様のブログを見ていて遠慮しておられそうな印象を受けましたが、(そこもプラス材料とは思うのですが、、、(^^;)
なんならこのメールの一部でも抜粋して掲載していただいた上で、上記の利点を大体的に宣伝して頂いても良いので、是非前面に出されるべきポイントではないかと思います。

それから星撮り趣味の人なら、もしも南半球に旅行に行く際には是非ポタ赤を携行したいと、誰しも考えるのではないかと思います。
私は現在のところ、南天遠征の予定など全くありませんが、それでも私も、「もしも南半球に行くことがあれば、、、その時に使えなければ悔しいな。。。」など
という考えが頭をよぎります。
その点スカイメモSなら極望も標準装備で、純正の70°まで対応可能な微動ユニットを併用すれば、世界中ほとんどの地域で問題なく使用できそうに思われ、実際に海外での使用実績も豊
富なため迷ってしまいました。
もちろんこれに関しては、少しネットで調べれば、輝星の少ない南の極軸での極望の使いにくさは簡単に分かりますし、特にポタ赤での、後付けの極望の精度の確保の困難さは容易に想像できると思います。
しかし具体的な南天遠征の予定のない段階で、そこまで調べる方がどのくらいおられるのか疑問に思いますし、これまでのスカイメモとは極望のパターンが違うようですが、それでも内蔵型のスカイ
メモSの極望は手強い相手だと思います。
そのため、どなたかモニターを募って貸出機を出してでも、南半球での運用実績を作られた方が良いのではと思います。

さらに電源に関してですが、私も現状ではUSB電源での運用を想定しております。国内での運用に限定するならばこれは現状では純粋に利点だと思うのですが、
仮に海外での使用を考えた場合、ニュージーランドやオーストラリア等の比較的先進的な国に行くばかりではなく、東南アジアやアフリカ等の、物流やインフラ整備の乏しい地域に行った時に、ついでに
持っていくという可能性も考えてしまいます。
その際にもしもバッテリーが故障したり、容量が低下していたらなどと考えると、世界中で容易に入手可能な単三電池でも使用できれば、安心感はグッと上がるように思
います。
またUSB電源は現在かなりスタンダードに普及してきましたが、今後のパソコンやUSBの仕様変更があれば、姿を消したり仕様が変わってしまうリスクも、まだまだ払拭できないように思います。
 (スカイメモSはUSB電源と単三電池が併用できる仕様の様子です。)なので、今後のオプションとしてでも、単三電池でも運用できるような仕様やオプショ
ンを考慮していただければありがたいと思います。

それから御社のホームページに関してですが、仕様、操作方法も取扱説明書も同じ取説のPDFファイルにリンクされており、(どれも「取説」とリンクに明記してあるのですが)
表示ユニットも同じ取説へのリンクとなっていますが、違う情報が載ってるのかと思わず見比べてしまいます。(^^;
まとめられてはいかがでしょうか?
取説のPDFファイルの「電源の仕様」も古いままのようで、2Cも単三電池稼働になってます。(^^;
本業やhiglasiの開発・作成の合間を縫ってのHPの作成も大変な作業とは思いますが、

販売拡大のためには、ブログの記事をもう少しまとめたページを作り、各機種ごとに「ここがセールスポイント」、「このエディションとこのエディションは
ここが違う」と言うような、分かりやすい機種ごとの説明ページを設けられる方が、購入する側としては、決断しやすいように感じました。
(浅野様のブログは、各記事は非常に丁寧に解りやすく解説して頂いていると思うのですが、ブログという媒体の構造上、どうしても情報が切れ切れになり、過去記事に全て目を
通すのも購入者側としては大変な作業になってしまいます。)残念ながらホームページの情報では、例えばhiglasi-2Aに表示ユニットを後付けすると、2Cと同等になるのか?(この場合オートガイドが使えないと思うのですがいかがでしょうか?)等のように、各エディション毎の特徴や長短所が今ひとつわかりづらく、迷うくらいならいっそ分か
りやすいスカイメモSにしてしまおうか。。。などと考えてしまった時もありました。(^^;

最後にリクエストなのですが、是非極軸調整用のレーザーポインター+ステイの開発・販売をお願いしたいです。
ネット通販等で見てみても、レーザーをしばらく点けっぱなしに出来るタイプのポインターは、現在かなり希少です。
幸い私は昔に購入した、レーザーを点けっぱなしに出来るタイプのスイッチの、小型のポインターを所有しているので、これをホームセンターで入手できるような部材で固定して使用する予定でいるのですが
、 安価な物だったためか、レーザー光のシャープさも今ひとつで、耐久性にも不安があります。(^^;
また固定方法も、極軸レーザー固定穴がどこにあるのかホームページの情報では分からないため、現物を見てから考えようと思っており、正直若干の不安があります。
しかしDPPA法はかなり利便性の高い方法だと思うので、これを最大限に活用するためにも、また購入する消費者の背中を後押しするためにも、是非レーザーポインタのオプションは開発されるべきではないかと思います。

長々と長文を失礼いたしましたが、Higlasiが普及すれば情報ももっと集まり、パーツメーカーからのオプション等も期待できる可能性もあるため、購入する私として
も、自分自身の問題でもあります。しかし浅野様の謙虚なスタンスと職人気質が、逆に販売拡大への足枷になってしまっているようにも感じております。(^^;
(これは素晴らしい利点だと思うので、PRの際のバランスが難しいとは思うのですが。。。) なので若輩者にもかかわらず、つい生意気な意見をさせていただきましたが、
ご傾聴いただければ幸いです。(^^
---

ありがたいです。
Higlasi作りも時々不安になりますが、Kさんのような方がいらっしゃる限りがんばろうと、あと一ヶ月もしない内に58歳になります。
自分では、あと20年モノづくりをやりたい!!と思っております。。

輸入業者をされてる友人(お客様)からスカイメモSの見解を頂いた事があります。
--- 愛知Sさん
Star Adventurerは去年中国で見かけましたが精度がイマイチと聞いたのでそれほど興味を持ちませんでした(オートガイド前提の割り切りか?)。見た目は天文ファン受けしそうです。
---
いろんな意味、国内購入者からの感想がアップされる事を楽しみにしております。
まぁ写真で見る限り、あれだけの金型代を投資し製品化されてるのですから、ポタ赤市場も小さくないのかな~って(笑

私のスタンスはこれまでどおり、お客様からの要望を能力の範囲+(笑)で具象化しHiglasi価格で購入して頂ければOKと考えております。その利益で次の製品を開発して行きたいと・・・。

ポタ赤はやはり小型で使い勝手が良く、比較的広角で景色が入った構図で・・・だと思います。
機能がいっぱいある装置、精度を追求する事は楽しいのですが
登山をされてる方から・・・
「レンズを1個多く持っていけるポタ赤が欲しい」
これが現場の声だと・・・3Aを設計しました。

タイムラプス用スライダーを進めなくては成らないのですが、1月生産のHiglasi-2在庫が無くなりました。すみません、スライダー少し先になります・・・。










2015年3月18日水曜日

プレート雲台座



プレート雲台座をご用命頂いたお客様から、
「写真のスパナが付いてない」
のクレームを頂きます。

実際使ってみて、雲台脱着の勝手も良く、大変重宝してるのですが、経験上、こんなメカ絡みの便利機能はたいがい特許がからんでいて、使えない事が多いように思います。

どなたか詳しい方いらっしゃいませんか??




2015年3月15日日曜日

ピリオディックモーション測定治具 ver.2

もう少し精度の良い表題治具を作ろうと、相変わらず、バタバタしております。
目的は積極的にPEC(ピリオディックモーションエラーコントロール?)をやりたいな~~って事で、そのためにはエラーをもっと正確に測定したい・・・・
で、ver2の全景です(苦笑

ver1の欠点はSNが悪く、原因の多くはモーターの振動でした(たぶんです)。
そこで、被測定Higlasiを駆動するモーターを別途設け、サンプル数を増やすため、エンコーダーとのギヤ比を増し、360degのサンプル数を2880としました。
制御側はHiglasiの基板を改造し、CPUを変更し、クロックを48MHzとし、処理コードも変えてみました。

被検査Higlasiは3Aです。

テスト結果
Y軸はピリオディックモーションの相対値で1目盛は1.841秒角を表します。
振幅は15くらいですから、15☓1.841 = 28秒角 (注意:実写性能と必ずしも一致しません)
Higlasi-3A の検査基準は50秒角ですから、問題は無いレベルです。
周期的に40を示す線はウォームギヤの周期を示します。

この検査治具の再現性 を調べる為、まったく同じギヤ位置を再度検査します。
分かりにくいので重ねてみます。
両者の差をグラフにすると
こんな具合で概ね±2ってところです
つまり、Higlasi-3A に対しては±3.7秒角の測定誤差はありますが、±25秒角の検査用治具としては問題無いレベルです・・・・が

目的、積極的なPECに関して
当初、ウォームギヤの一周期(ピリオディックモーションの一周期)に対して、メカ的な操作でなんとかなると思ってたのですが、この結果を見る限り、少し?かなり?無理があるように思います。
やはり、全周のデータを取り、データ毎にモーターを可変するような制御が必要なのかもしれません。。
それとも・・・・(笑





2015年3月12日木曜日

ひとりごと・・・

Higlasi-3の工作が忙しく、なかなか更新ができません・・・(いいわけ(苦笑

ネットや雑誌を観てると・・・・
この種の基板が、ん千円で入手でき、嘗ては、ん千万円もしていた開発環境はほぼゼロ円で実現できる・・・・なんてこった、、の世界です。
これからのHiglasiも、この世界に対応しない手は無いな~~と感じております。
制御基板や開発環境の進化はこれからも続くでしょうから、機器を提供する側は100年使えるしっかりしたメカを提供する方が、お客様の利益につながるのかも知れません・・・。

例えば
2番目の基板にモータードライバーをつなぎ(フリー基板でも工作可能)、12.252Hzのクロックを生成してやれば、恒星モードでHiglasiは動くワケで、動かし方やユーザーインターフェースはパソコンでも携帯端末からでも可能になるわけで・・・・楽しそう・・・。











2015年3月5日木曜日

Higlasi-2 オプションスライダー 進捗

表題を少し変更、だらだら、お絵かきをやってます。
フレームを板金で作る事が嫌だったので、ジュラルミンの6角棒で書きなおしてみました。
シンプル感はあるのですが、プーリーが6角棒の内側にある事が少し気に入りません。
つまり、高価なシャフトの両端に無駄な部分ができてしまいます。