2015年9月29日火曜日

一筋縄ではなかなかな~~ 

先日の安定したオートガイドはいったい何だんたんだろう・・・・
1クロック 1.8°のモーターを 0.9°に変え、つまり最小回転角を1.84秒角として
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0.9☓(1/16)☓(1/40)☓(16/44) ☓3600 = 1.84
16:マイクロステップ
40:ウォームギヤ
16/44:平プーリ
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久しぶりに、PHD2オートガイドテスト・・・・

RAもDECも暴れまくりで・・・・
なんのこっちゃです。
設定を変えても、ほぼ影響なし
キャリブレーションをやり直しても影響なし
なんのこっちゃです。
まだまだ先が長そうって思い知らされた昨夜でした。
風が強く、雲が流れ、たびたび行方不明になるガイド星でしたが・・・・
それにしても、酷い結果。。
初めてのテストでこの結果だったら、2軸なんて絶対やらないって思うやろな~~

修行が足りません。。

今、グラフを見ると制御信号に対し、アクチュエーターの挙動が遅い様に見えます。
このあたりに原因があるのかも・・・。

2015年9月28日月曜日

お客様からDPPA法について

名古屋市のお客様から・・・
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多くの Higlasi ユーザーの方は、背面液晶にスケールを当てて写野中心と天の
北極を確認する手法が一般的のようですが、最近12年ぶりにメジャーアップデー
トされた SUPER STAR V というプラネタリウムソフトにDPPA法支援ツール(極軸
設定支援機能))があり、これを使ってみました。
http://www.sstar.jp/


PC は タブレットの Lenovo miix 2 8 ですが、 SUPER STAR V は動作が非常に
軽く、非力なタブレットPCでも極めて快適に動作します。

カメラにはSDカードの代わりに Eye-fi を入れ、higlasi-3B DPPA 法露出した画
像データをカメラ上で再生すると、wifi機能の付いたタブレットPCに 自動的に
取り込まれます。(タブレットPCには Eye-fi 用常駐アプリケーションをインス
トールしておく必要あり)

この画像を画像ビュアーで開き、SUPER STAR V を起動して極軸設定支援機能を
有効にすると、透明なスケールウィンドウが表示されます。
スケールウィンドウは拡大/縮小とウィンドウ位置の微動操作ができます。

まず撮影画像上の北極星の円弧と、スケール上の円弧の直径が同じになるよう、
スケールを拡大/縮小します。
このときのスケール上の天の北極位置が、現在の極軸の回転中心です。
ここにペイントでマーキングします。

次に、撮影画像上の北極星と周囲の明るめの星の軌跡の起点が合うよう、スケー
ルの拡大/縮小とウィンドウ位置の微動操作を行います。
このときのスケール状の北極位置が、真の天の北極位置です。

この差を無くなる程度に極軸を微動調整し、再度 DPPA 法露出します。


透明のスケールをデジカメの背面液晶に当てる方法は、苦しい姿勢を強要された
り、スケールが強風で飛ばされたり、私の様に赤緯体としてフォークマウントを
使っているとそもそも背面液晶にスケールを当てることが困難だったりします。

背面液晶の映像をスマホやタブレットPCに` wifi で飛ばせるカメラなら苦にな
りませんが、そうでないカメラも多いと思います。

そんな場合、Eye-fi と SUPER STAR V があれば、操作は全てタブレットPC上で
完結するので、有用だと思いました。
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お客様から追尾テストのご報告

入間市のお客様からレポートが届きました。。
いつもありがとうございます。

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今年は天候不順もあって、なかなかHiglasiの出番がなかったのですが、晴れ間を見つ
けてHiglasi2B(AG改)の追尾テストをしました
 
狙いは望遠レンズでの追尾エラー確認ですが、今回f300㎜4分で成功したので報告しま
す
 
極軸はドリフトモードで合わせました
串団子写真は西の赤道付近にて300㎜レンズ3分ドリフトで極軸が合った(と判定した)
時の強拡大写真です
団子が少しだけ楕円形になっているのはPモーションの影響でしょうか
 
また、位置合わせ無しの4分×13枚合成写真では後半に星がジャンプしていますがたわ
みの影響と思われます
 
肝心の4分追尾の仕上がり写真はX6iで4分間13枚を撮影したうち、流れが少ない9枚をDS Sでアライメントして合成したものです (天頂やや西よりの星野ですが、済みませんどこだか不明です) 9/13の歩留まりなら実用可能と思います 200㎜レンズに1.5倍のテレプラスを入れていますので、f300㎜成功と認めないとの考え もあるようですので、次回はボーグ45EDⅡ(f325㎜)で追試してみます
等倍
強拡大すると厳密には星像は真円でないようですが、私としては十分だと感じています
 
次回は併せて45EDにテレプラスでf500㎜前後を試してみる予定ですが歩留まりが50%程
度なら成功ですね
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2015年9月26日土曜日

早速お客様から

Higlasi-3Bを購入頂いたお客様から・・・・

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…雨です。
新機材導入の際のあるあるですね。

とりあえず、赤経体としてはこのような形で運用する予定です。
(いろんな他社製品が混じっててすみません。)
この状態では赤経1軸オートガイドです。 QHY-5L-II + FUJINON f=35mm F1.6 レンズ がガイダーです。 ガイダーの横に結束バンドでくくりつけてあるのが、Intel Computer Stick で す。この上で Windows 10 が動作しており、その上で Deflexure3 が動作してい ます。 モニタは付いていません。 操作は三脚下部に置いてあるスマホから、VNC Viewer 経由で行います。 スマホの横にある白い小箱は USB5V で動作する無線APです。 (無線AP用のバッテリは、もっと小さいものに変える予定です) ComputerStick と higlashi-3B は、延長筒にぶら下げている緑の袋の中の USB バッテリで駆動します。 ケーブル類は以下の様な状態です。
これで f=135mm を延々ガイドし続けられる目処が立ったら、次は3Bを赤緯体と
して使ってみる実験に入ります。

2015年9月22日火曜日

Higlasi-3B用 市販アリミゾ用接続雲台ベースの製作

① 回転ドメ部の形状測定

② Gコード作成とシミュレーション

③ 試し加工
④ 雲台ベースのタップ加工
この例では下からM5(3Bとの固定用)、上部からM6(パノラマ雲台固定)

⑤ 本加工

⑥ バリ取り後取付

⑥ できあがり






























2015年9月19日土曜日

ひとりごと・・・・追記

こんな2軸一体型ポタ赤って、、、まだ、世の中に無いな~~ 
ギヤヘッド付きのステッピングモーターを使えば、ご指摘頂いた問題も全てクリアできるけど・・・
Higlasi価格ではとても難しい・・・・。
売価10まんえんなら出来そうな気もするけど・・・・。
Higlasi-5 (大笑

タブレットでPHDが走れば、
先日の実験が奇跡の一台で無いとするなら、精度1秒角前後のポタ赤2軸になりそうな気もするけど。。。

追記
3Bをご予約頂いたお客様から・・・(楽しい〜
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当方、タブレットPC上のPHD2およびDeglexure3にて、1軸オートガイドの実績はございます。
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追記 9/21
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すみません、入力ミスがありました。
誤:Deglexure3
正:Deflexure3
flexure(たわみ)をde-(除去する)意の、作者g-logさんの造語です。
PHDが1つのガイド星を用いてガイドするのに対し、
Deflexure3は焦点距離の短い、広い写野のガイダー画面内から最大16個までの星を選び、多星制御によって1星制御に比べて√ガイド星数倍の精度を確保しています。
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ギヤヘッド(1:10)付きのモーター(千葉のお客様預かり品)があるので、早速、組んでみました。
赤緯の最小回転角度は0.4秒角です。
今夜、星が出れば試してみます。。
バックラッシュが大きいので、これをPHDがちゃんと吸収してくれるかどうか・・・。

テスト中 9/21 19:20
雲が多いせいか、メカ的な問題か、ぜんぜん安定しません。
実写もそれなりに流れ気味・・・。
安定が続きません。







2015年9月18日金曜日

Higlasi-3B 取説・仕様書・価格表 (更新:20170614)

お見積り等のお問い合わせはこちらまでお願い致します。: bzk00100@nifty.com

■ Higlasi-3B でできる事

・恒星追尾
・星景追尾
・北半球、南半球 切替
・インターバルタイマー 
・DPPA
・DRIFT 参照
・トルク切替
・オートガイド(1軸用ST4互換コネクタ)
・Higlasi 赤緯ユニットモード(予定) 参考
・表示ユニット接続
・オプションスイッチで東西早送

■ 主な仕様
・ベースユニットの重量 600g (雲台座を除く)
・ベースユニットの大きさ 103*63*41.5(スイッチ等の突起物は除く)
・恒星追尾(キングスレート)
・星景追尾(恒星追尾の66%)
・最小ステップ角 3.68秒角 (4.084PPS)
・ピリオディックモーション±25秒角以下 (弊社検査測定器による値)
 注意:実天体撮影で保証する数値ではありません。
・ピリオディックモーション周期 36分
・ギヤ比 1:110
・インターバルタイマー 
  シャッター ON時限3種:60秒、120秒、240秒(固定値)
  シャッターOFF時限1種:5秒(固定値)
    いずれも出荷時任意設定可能
・DPPA(44deg,60deg,180deg) 出荷時変更可能
・DRIFT  (30秒,60秒,180秒) 出荷時変更可能
・オートガイド入力(ST4互換) スタンバイ時東西早送り可能
・トルク切替(75%,100%,125%)
・シャフト径 20mm
・ベアリング数 4 (φ8:2 φ10:1 φ20:1)
・軸トルク 1.5kg以上 (軸中心から10cm位置、トルク100%設定時)
・最大荷重 5kg 
・消費電力 
  1.4w (トルク   75%設定時)
   2w (トルク 100%設定時)
   4w (トルク 125%設定時)
・電源電圧 5v±5% (USBモバイル電源使用可能)
・モーター オリエンタルモーター社製(PKP233D15A)
・外形寸法
■ Higlasi-3B ユーザーインターフェース
・レリーズコネクタ
  レリーズケーブルでHiglasi-3Bとカメラを接続します。

・3ポジショントグルスイッチ
  各ポジションはレリーズコネクタ側から S-1、中央 S-2、プッシュスイッチ側 S-3 と表記します。

・プッシュスイッチ
  追尾開始、停止、設定変更

・2色LED
  緑、赤、緑赤、点滅、高速点滅・・・で各ステータスを表示します。

・表示ユニット(オプションです、また専用ケーブルが必要です)
  Higasi-2B、C、3A と同等のステータスを表示します。

注意: 
・ S-1 or  S-3  位置で電源投入 → 赤経(ポタ赤)モード
[STBY_Kos]
[Ton:_60 ]
・ S-2     位置で電源投入 → 赤緯モード
[Dec_mode]
[                ]
                
●● 赤経(ポタ赤)モード ●●
■ 操作方法
レリーズを接続、電源を投入し、3ポジションスイッチをS-1で、プッシュスイッチをクリックすれば、60秒インターバル恒星モードで追尾します。

・シャッターON時限
  時限は3ポジショントグルスイッチで切替、S-1:60秒、S-2:120秒、S-3:240秒。

・DPPA
  プッシュスイッチを0.5〜3秒の長押しでDPPAします。
  回転角は3ポジショントグルスイッチで切替、S-1:44deg、S-2:60deg、S-3:180deg。
[DPPA      ]
[               ]

・DRIFT
  プッシュスイッチを3〜6秒の長押しでDRIFTします。
  時限は3ポジショントグルスイッチで切替、S-1:30秒、S-2:60秒、S-3:120秒。
[DRAFT    ]
[              ]

・トルク
  プッシュスイッチを6秒以上の長押しでトルクを設定します。
  設定は3ポジショントグルスイッチで切替、S-1:100%、S-2:75%、S-3:125%。
[TORQUE   ]
[TRQ:100%]

・恒星追尾モード
  S-1 + プッシュスイッチONの状態で電源投入します。 LED緑:高速点滅

・星景追尾モード
  S-2 + プッシュスイッチONの状態で電源投入します。 LED赤:高速点滅

・南北切替え
  S-3 + プッシュスイッチONの状態で電源投入します。
  LED赤:点灯  南半球モード 確認:バックラッシュクリア時、右回転
  LED緑:点灯  北半球モード 確認:バックラッシュクリア時、左回転
  北半球 - 南半球 - 北半球 - 南半球 ・・・と切り替わります。

■ 電源ON時からスタンバイ時のLED状態で設定モードが分かります。
・恒星追尾、北半球
  LED緑:2秒点灯 ⇒ LED緑:ゆっくり点滅
[STBY_Kos ]
[Ton:_60  ]

・恒星追尾、南半球    STBY → STBS
  LED赤:2秒点灯 ⇒ LED緑:ゆっくり点滅
[STBS_Kos ]
[Ton: 60   ]

・星景追尾、北半球
  LED緑:2秒点灯 ⇒ LED赤:ゆっくり点滅
[STBY_66%]
[Ton:_60  ]

・星景追尾、南半球
  LED赤:2秒点灯 ⇒ LED赤:ゆっくり点滅
[STBS_66%]
[Ton:_60  ]

■ 追尾中のLED状態
・シャッターON  LED赤:点灯
・シャッターOFF LED赤:消灯
・追尾中 LED緑:ゆっくり点滅

●● 赤緯モード ●●
S-2位置で電源投入すると「赤緯ユニットモード」になります。
[Dec_mode]
[        ]
S-1 に切り替えると南側にカメラを早送りします。
[-  0°23”]
[        ]
同様にS-3 に切り替えると北側にカメラを早送りします。
[+  1°15”]
[        ]
これらの表示は専用ケーブルでver200以降のHiglasi-2.1Cの液晶面に表示する事も可能です。
[-  1°21"]
[E 0h13m5]

赤経モード(ポタ赤)として使用する場合、導入早送りとしても利用できます。
赤経モードとして使用する場合、S-1 or  S-3 で電源を再投入してください。














2015年9月13日日曜日

やっと1台・・・

Higlasi-3Bの量産タイプがやっと1台できました。。
見た目はHiglasi-3Aとほぼ同じです。

背面には電源と表示ユニット、オートガイドの接続コネクタがあります。
この部分は
世辞にもスムーズでは有りませんが、こんなふうに分離できます。
中はこんな感じ
3Aと大きく異なる所は直径20mmのベアリングを使い、フレーム構造を変える事で剛性を高め、
積載能力をスペック上3.5kgから5kgとします。
また、雲台ベース(仮称)は脱着可能で、特注品も含め、用途に合わせた加工を考えております。
例えば
アルカスイス規格の雲台を固定するための雲台ベースに対し、こんな加工も対応できると考えてます。

特注になりますが、510gの軽量タイプも製造可能です。



このサンプルに対するピリオディックモーションの測定値(治具)は以下のとおりです。
実天体撮影時に於けるピリオディックモーションエラーを保証するものではありません。
出荷時の検査で使用する測定値です。

肝心のリリースは少し遅れ気味で、今月末から来月上旬を予定しております。。














2015年9月6日日曜日

赤緯ユニット 自己メモ・・・ 9/9 追記

早く目が覚めたので、目を閉じたままで、イメージを・・・・
できた(たぶん
higlasi-2用 0.5軸赤緯ユニット(笑
売価はニックッパ・・・・。
最小ステップ角 1.6秒角

9/9 追記 
予想以上のお問い合わせに、、びっくりしております。
コメント欄にも書いた通り、まだまだイメージの世界で、形になるかどうかは全く分かりません。
ですが、お問い合わせも頂いたので、パンツの中を見られる様で恥ずかしいのですが・・・
こんな事を考えております。
Higlasiで使っている最も高価な部品はウォームギヤとウォームホイールです。
(余談:最近入手価格が上がり、難儀しております)
この2つを使わなければ、コストは随分安価になります。
PHDオートガイドのテストで分かった事は
追尾中、赤緯ユニットはほとんど仕事をしなくて良いって事です。
極軸が完璧に合っていれば不要な装置です。
それなのにフルスペックのメカが必要・・・(これがおもしろくない

極軸が1deg ズレた状態で1時間追尾すれば、星は1450秒角流れます。
これが補正できれば良いって仕様の赤緯ユニットを作ろうかと・・・。

方法はタンジェントアーム式・・・で(笑
オートガイドではたぶんタンジェントエラーは吸収してくれるような気がします(根拠無)
可動部分は±0.25mmくらい。。
アームが長ければ十分無視できますが、それではHiglasiになりません。

さてさて、、、どうなりますやら・・・。
その前に3Bと2を作らなくなくてはなりません。。



2015年9月5日土曜日

お客様からのお便り


昨日はこんな所で農業指導をされている同年代のお客様から、Higlasi 絡みのお便りと写真を頂きました。
日本の看板を背負って

世界中で、こんな方々の大変な努力で、小さな人間関係を積み重ね、今の平和があるんと違うかな〜〜
こんな場所で紛争が始まると
国はどうやって邦人を助けに行くのか・・・・不安になります。
7800mのラカポシ山頂に突き刺さる大流星
Canon EOS 7D,EF28mm F1.8 8秒,f2.8、ISO12800























2015年9月2日水曜日

ひとりごと・・・・

Higlasi2軸オートガイドについて、お客様からいっぱいご意見を頂きありがとうございました。
ホント、勉強になりました。
元々の発想は、自分が欲しいって事と、ガンダム世代のお客様から
「合体したい」の要望も頂き・・・・(笑
・・・で、ふと、思ったのですが、赤緯専用機とするなら、
・Higlasi ウォームギヤの精度は不要
・もしかするとウォームギヤである必要も無いかもしれない
・DPPAとして高速回転不要
・高価なステッピングモーターである必要が無い?
などが想像でき、作ってみるかな~なんて考えてます。

先ずは赤緯の最小ステップ角を小さく・・・・
写真の組み合わせなら、0.5秒角になるはず・・・・

でも、まぁ~2軸にするなら、高速移動は必要かな~
・・・・ 1.5軸!?(笑

その前にHiglaasi-3Bと Higlasi-2 を作り、開発費用を捻出しなければ・・・(苦笑